ショスタコーヴィチ:
1~4.チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40(ヴィクトル・クバツキー編曲、ヴィオラ版)
5~8.映画音楽「馬あぶ」からの組曲 Op.97a
(ワジム・ボリソフスキー編曲、ヴィオラとピアノのための版;4曲)
9~11.ヴィオラ・ソナタ Op.147
ラース・アネルス・トムテル(ヴィオラ)、ホーヴァル・ギムセ(ピアノ)
録音:2003年12月12-13日、サットン、キリスト教会
SOMM【イギリス輸入盤】
現在最高のヴィオラ奏者の一人、ノルウェー生まれのトムテルによるショスタコーヴィチ。チェロ・ソナタの被献呈者クバツキーの手になるヴィオラ用編曲版は、いわゆる西側ではこれが初録音とのことです。もしチェロ・ソナタを聞き慣れている方なら、音色の軽いヴィオラ盤との聞き比べも楽しいことでしょう。また、「馬あぶ」からの組曲は世界初録音。ショスタコーヴィチの作品の中でもポップで明るい曲が多い「馬あぶ」から魅力的なものを集めただけあって、楽しい演奏です。「ヴィオラ・ソナタ」はさすがに丁寧で巧い演奏。過剰に重苦しくならず、むしろ爽やかさえ感じるのはトムテルの北欧的な資質なのかも知れません。