１～３．ペーター・ヴィンター(1754-1825)／ファゴット協奏曲 ハ長調
４～６．モーツァルト(1756-1791)／ファゴット協奏曲 変ロ長調 K.191
７～９．ヤン・クシチテル・イジー・ネルダ（1707-1780）／ファゴット協奏曲 ハ長調
10～12．ヤン・アントニーン・コジェルフ（1747-1818）／ファゴット協奏曲 ハ長調
パトリク・デ・リティス（ファゴット）、ミヒャエル・ディトリヒ（指揮）／ブラティスラヴァ室内管弦楽団
録音：2000年9月28-30日、ブラティスラヴァ、ルター福音教会大聖堂
SLOVART【スロヴァキア輸入盤】
モーツァルトとその同時代のチェコの作曲家ネルダとゴジェルフ、またドイツのマンハイム学派のヴィンターのファゴット協奏曲を収めたアルバム。モーツァルトのファゴット協奏曲はよく知られた名曲ですが、ヴィンターをはじめ、なかなか聴くことの少ない作品も古典派らしい爽やかな心地よい音楽です。
ヤン・クシチテル・イジー・ネルダ（1707-1780）は、プラハでヴァイオリンを学び、ドレスデンの宮廷楽団で活躍の一員として活躍したヴァイオリニスト・作曲家。のちにコンサートマスターにもなっていることから、腕前も確かだったに違いありません。一方、ヤン・アントニーン・コジェルフ（1747-1818）もプラハ近郊に生まれ、ウィーンへ移住してからピアノ奏者や作曲家として活動しました。モーツァルトに比肩するほど大変な人気があったらしく、皇帝レオポルト２世から宮廷作曲家に任命されていたほどの実力者です。ペーター・ヴィンター(1754-1825)は、ベートーヴェン以前に声楽入りの交響曲『戦争交響曲』を作曲したことで知られる作曲家。演奏しているパトリク・デ・リティスは、ピリオド楽器を使用しているとのことです。
