ユルヘ・ファン・ウィン、ハイメ・ソレ(チェロ)
録音:1999年以前、サラマンカ県エル・アトリル
TANIDOS【スペイン輸入盤】
サルヴァトーレ・ランツェッティ(1710-1780)は、イタリア後期バロックの作曲家兼チェロ奏者で、ナポリに生まれ、のちトリノを本拠にヨーロッパ各地で活躍しました。ボッケリーニに比べると知名度はいまひとつですが、ランツェッティはボッケリーニに先駆けて、通奏低音楽器だったチェロを独奏楽器として用い、その点がこのソナタ集を意義深いものにしています。ユルヘ・ファン・ウィン、ハイメ・ソレは、スペイン人のチェロ奏者で、ここではモダーン楽器を使用しているとのこと。ランツェッティというこれまであまり知られていなかったバロック期の作曲家を紹介するには充分すぎるほどの優れた演奏です。