1-2. マヌエル・デ・ファリャ（1876-1946）／歌劇「はかなき人生」から スペイン舞曲第１番，第２番
3. ホアキン・ロドリーゴ（1901-1999）／旅芸人（1923）
4. ロドリーゴ／夕方（1975）
5. ロドリーゴ／次官たちの大行進曲（1941）
6-9. ロドリーゴ／２つの人形のためのソナティナ（1977）
10-11. エンリケ・グラナドス（1867-1916）／２つの軍隊行進曲
12-17. アンヘル・オリベール（1937-）／６つの子供の小品
18-20. ホセ・ルイス・トゥリナ（1952-）／３つの回文
21. アントン・ガルシーア・アブリル（1933-）／サパテアド
アンヘル・ウイドブロ＆フアン・マヌエル・コンスエグラ（ピアノ）
録音：2006年4月、バリャドリード、マドリード銀行講堂
TANIDOS【スペイン輸入盤】
スペイン近現代の４手連弾ピアノ作品集。ファリャの２つの「スペイン舞曲」はまだしも、「ゴイェスカス」で知られるグラナドスの「２つの軍隊行進曲」や「アランフェス協奏曲」などギター作品で人気の高いロドリーゴの連弾作品集が取り上げられる機会は少なく、これほどまとめて聴くことができるアルバムは貴重です。いずれの作品も３～６分程度の小品で技術的にも比較的平易で実用的な音楽ばかり。現代作曲家の作品も小難しさはほとんどなく、楽譜さえ入手できれば広く親しまれることでしょう。ロドリーゴの「旅芸人」や「次官たちの大行進曲」、「２つの人形のためのソナティナ」は、滑稽さや皮肉を秘めたお洒落な作品で、ロマンチックなメロディーにも事欠きません。また、グラナドスの「２つの軍隊行進曲」とオリベールの「６つの子供の小品」は、いかにも子供向けに作られた可愛らしい音楽です。一方、ファリャの「スペイン舞曲第１番，第２番」やアブリルの「サパテアド」は、ピアノ連弾のダイナミックな表現が生かされたカッコイイ作品です。
