ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
1-4. 交響曲第40番 ト短調 K.550
5-8. 交響曲第41番 ハ長調 K.551
エフゲニ・スヴェトラーノフ(指揮)/スウェーデン放送交響楽団
録音:1988年9月10日(ステレオ)、1993年9月18日(デジタル)、ベルワルド・ホール、ライヴ
WEITBLICK【ドイツ輸入盤】
巨匠スヴェトラーノフのモーツァルト!演奏スタイルがミニマムなことがトレンドの昨今、それに真っ向から逆らうような演奏と言えます。芸術家、音楽家としてモーツァルトを嫌いという人はいないでしょうが、スヴェトラーノフもまた類希なモーツァルティアンであったことは、NHK交響楽団との共演でも第34番を大編成で演奏し、聴衆の度肝を抜いたことからも明らかでしょう。しかし録音には恵まれておらず、第40番の貧弱なモノラル録音が聴けるだけでした。そこに登場するのが美しい音色、高い技術で知られるスウェーデン放送響とのライヴです。この豊饒な歌と恰幅の良さは巨匠の古典レパートリーに共通するものですが、モーツァルトの奥の院ともいえる後期交響曲ともなると、その思想や内容も広大無比であり、ロマンチスト、スヴェトラーノフにピッタリな作品と申せましょう。英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付き。