ジョルジュ・プレートル(指揮)/ベルリン・ドイツ交響楽団
ミヒャエル・グレイザー(指揮)/ベルリン放送合唱団
オレシャ・ゴロヴネヴァ(ソプラノ)、クレメンス・ザンダー(バリトン)
録音:2007年3月4日フィルハーモニー・ベルリン(ライヴ)
WEITBLICK【ドイツ輸入盤】
2008年と2010年にはウィーン・フィルのニューイヤーコンサートに史上最高齢で初出演を果たし、世界中で大指揮者が絶滅していく中、一人気を吐いているのが巨匠ジュルジュ・プレートル(1924~)。強烈な個性と情熱あふれるオーケストラ・ドライヴに定評があり、得意のフランス音楽のみならず、ドイツ音楽やオペラと何でもござれの幅広いレパートリーを誇っています。マーラーの第5番や第6番のライヴ録音は各方面で大絶賛され、またベートーヴェンの第9番やブルックナーの第7番と第8番のアルバムもそれに続く大ヒットとなりました。
プレートルは今も声楽付大曲を好んで指揮しますが、今回はファン待望の名作フォーレの「レクイエム」のライヴ録音の登場です。「レクイエム」の歴史的名盤といえばクリュイタンスやコルボがよく知られていますが、プレートルのアプローチはやっぱり華麗壮麗であり、スケール豊かでムード抜群の演奏です。変に神妙に卑屈にならないところが巨匠らしく、思い切りの良い音の切り方など大胆で、フランス音楽を昔から得意としていただけに深みのある美しい演奏です。カップリングのドビュッシーの「夜想曲」も、大らかで悠々とかつ上品に歌い上げています。英語、日本語、ドイツ語のライナーノート付き。