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ブラームス/交響曲第2番、第3番

ジョルジュ・プレートル(指揮)/ベルリン・ドイツ交響楽団

録音:2008年10月27日(第3番),2011年2月6日(第2番)、フィルハーモニー・ベルリン(ライヴ)

ブラームス/交響曲第2番、第3番

価格:

2,138円 (税込)

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WEITBLICK【ドイツ輸入盤】

2008年と2010年にはウィーン・フィルのニューイヤーコンサートに史上最高齢で初出演を果たし、世界中で大指揮者が絶滅していく中、一人気を吐いているのが巨匠ジュルジュ・プレートル(1924~)。強烈な個性と情熱あふれるオーケストラ・ドライヴに定評があり、得意のフランス音楽のみならず、ドイツ音楽やオペラと何でもござれの幅広いレパートリーを誇っています。マーラーの第5番や第6番のライヴ録音は各方面で大絶賛され、またベートーヴェンの第9番やブルックナーの第7番と第8番のアルバムもそれに続く大ヒットとなりました。こういう巨匠が今も存命でしかも次々と名演を聴かせてくれる事にこそ感謝したい……と好事家をして唸らせています。最新録音によるブラームスの交響曲も音楽の大きな流れとうねりをダイナミックに表現した迫力ある名演です。英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。未開封新品です。

(以下はライナーノートより)
第3番は、その感情的な旋律の揺さぶり、テンポの変化を想像してしまうが、実に率直なアプローチで驚かされる。爽快で誤解を承知で言えばまことにスポーティなのである。高速道路を性能の良い車で走っているような雰囲気すらある。第2楽章も、巨匠が緘徐楽章の演奏でしばしば聴かせる、矯めに矯めて爆発させるという手段を用いない。不自然な拘泥は一切ないのだ、思い切りの良い演奏と言っても良い。ところが第3楽章が始まると、ここに巨匠の真骨頂が表れてくる。止まりそうなほど……という遅さではないが、情感はたっぷりに奏される。そして美しい旋律を羽毛のように浮遊させる。優秀なホルンの美しい咆哮(それも静かな)は、まるで遠く離れた山奥から聴こえて来るようだ。その夢幻的な表情付けを聴けば、やはりプレートルにしかできない演奏だなと納得し、大いに首肯せざるを得ない。第4楽章は、基本的には第1楽章の演奏を継承したものと言えるだろう。そのケレン味のない味わいには聴いていて襟元を正したくなるが、生真面目一辺倒に終わらないのがこの芸術家だ。フィナーレのコーダのチェロの音色など、モノクロ映画に一瞬色彩が入るかのような衝撃と官能が聴き取れるだろう。第2番もまた軽やかな足取りの演奏である。第1楽章提示部こそは、結構ゆっくり丁寧に奏でられ説明的な表現とも言えるが、展開部以降はぬかるみを荷車曳くようなもたつきは一切なく、雲の上を歩くようだ。そしてクライマックスに至るまでの焦燥も見事。第3楽章は、第4楽章へバトンを渡す通過点という感がある。白眉は終楽章であろう。プレートルの豪快な芸風が炸裂する。身振りの大きな音楽で、一気呵成にフィナーレの大きな歓喜に突き進む。存分に延ばされたフェルマータも凄い迫力である。

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