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「ヒースの芽」~クルターク/ツィンバロンのための作品集

ジェルジ・クルターク(1926-):
1. ヒースの芽(1994)
2-5. サールカーク(1962/1973)
6-9. クラリネットとツィンバロンのための3つの小品 Op.38(1996)
10-14. クラリネットとツィンバロンのための次の3つの小品 Op.38a(1996)
15. ベレーニ・フェレンツ70歳へのオマージュ(1997)

アレサンドロ・ソルビアーティ(1956-):
16-23. イメージのノート(8つの小品;2002)(*)
24-26. 小さな歌の3つのデュエット(1996)(*)

27. ルカ・フランチェスコーニ(1956-):エチュード(2001)(*)


ルイジ・ガッジェーロ(ツィンバロン)
フレイア・グンラウグスドッティル(クラリネット)、ミケーラ・ラ・ファウチ(ハープ)、アンドレア・モレッティ(ヴィブラフォン)

録音:2002年7月21日(ライヴ)

「ヒースの芽」~クルターク/ツィンバロンのための作品集

価格:

2,190円 (税込)

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STRADIVARIUS【イタリア輸入盤】

ハンガリーの民族楽器でジプシー・バンドの花形楽器として有名なツィンバロン。スチールの弦をマレットで叩く楽器で、名前の響きからも容易に察せられるようにチェンバロの親であり、ひいてはピアノの遠い親戚にもなるわけです。ハンガリーは東西文化の中継点であり、琴にも似たツィンバロンの響きは不思議と日本的でもあり、哀愁を帯びた民族的な香りは、なかなかユニークで味わい深いものです。ツィンバロンは民族楽器とはいえ、ハンガリーの現代作曲家たちにとっては創作意欲をかき立てられる楽器のようで、いまだクルタークのような大家をはじめ、実に多くの作曲家たちによるオリジナル作品が次々に生まれているのは驚きです。
20世紀のハンガリーが生んだ大作曲家といえば、バルトークとコダーイが有名ですが、コダーイは「ハーリ・ヤーノシュ」でツィンバロンを効果的に用いました。それに続いてヴェレシュ、クルターク、リゲティなど非常に優れた作曲家たちが活躍し、彼らは前衛的な手法で、非常に個性豊かな作品を作り出し、まさに新しい音楽を提供し続けました。その一人ジェルジ・クルターク(1926-)は、ツィンバロン作品に情熱を傾け、独奏はもとより、声楽、弦、管楽器などとの組合せによるアンサンブルなどさまざまな編成でこの楽器の持つ可能性を追求しました。ピアノでは得られない鮮やかで多彩なツィンバロンの響きは、現代音楽の楽器としてまさにふさわしいもの。「ヒースの芽」や「サールカーク」は、ケージのプリペアド・ピアノにも負けないほど鮮烈なインパクトがあります。クラリネットとツィンバロンのアンサンブルはとても相性が良く、土の香りが漂うような素朴で哀愁を感じさせる響きは、明らかにハンガリー的で、バルトークのような鋭さも持っています。
ソルビアーティとフランチェスコーニの作品は、作曲者自身の監修における世界初録音。このアルバムでも素晴らしい演奏をしている現代最高のツィンバロン奏者ルイジ・ガッジェーロにインスパイアされ、捧げられている作品です。ブックレットに詳細な日本語解説が付いていることもうれしい驚きです。

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