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ベートーヴェン/交響曲全集(6CD)

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
CD1:交響曲第1番、交響曲第2番
CD2:交響曲第3番「英雄」、「エグモント」序曲
CD3:交響曲第4番、交響曲第5番「運命」
CD4:交響曲第6番「田園」、「コリオラン」序曲
CD5:交響曲第7番、交響曲第8番
CD6:交響曲第9番「合唱」


パウル・クレツキ(指揮)/チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
インゲボルク・ヴェングロル(ソプラノ)、アンネリース・ブルマイスター(アルト)
マルティン・リッツマン(テノール)、ロルフ・キューネ(バス・バリトン)
プラハ・フィルハーモニー合唱団(合唱指揮:ヨゼフ・ヴェセルカ)

録音:1965-1967年(ステレオ録音)、プラハ、ルドルフィヌム

ベートーヴェン/交響曲全集(6CD)

価格:

4,054円 (税込)

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SUPRAPHON【チェコ輸入盤】

ポーランド生まれの指揮者パウル・クレツキ(1900-1973)は、フルトヴェングラーやトスカニーニなどから作曲家としての才能を絶賛されるほどの優れた作曲家でした。しかし、ナチスの台頭によってイタリアに逃れ、そのイタリアではファシスト政権に嫌気がさしたクレツキは今度はソビエトへと逃れますが、ここでもスターリンによる粛清の恐怖から、最後にはスイスへと移り住みました。ナチスによって両親や姉妹を虐殺されて深い打撃を受けたクレツキは、戦中からは作曲から遠ざかり、専ら指揮者として世界各地で活躍しました。クレツキの録音はそう少なくないものの、なかなかCD化されづらい状態が続いており、そんな中でもマーラーの交響曲やベートーヴェンの交響曲全集はクラシック・ファンから高い評価を受けています。
SUPRAPONレーベルがなぜ自国の指揮者を用いずクレツキを起用したのかは不明ですが、結果としては大成功を収めており、アンチェルが鍛えぬいた当時のチェコ・フィルの素晴らしさをこれほど引き出したクレツキの手腕は大いに評価されるべきでしょう。どの演奏もピッチやバランスが極めて綺麗に整えられており、各声部の動きが鮮やかに浮き上がってきます。そのためモダン・オーケストラにもかかわらず、昨今のピリオド楽器の演奏に迫るほどスッキリした響きを獲得しており、一切の雑味のない爽快な演奏となっています。テンポも表現も模範的なほどスタンダードで、曖昧さのない知的で冷静なアプローチが取られていますが、音楽の充実度は満点。明晰な輪郭をもった古典的な造形の美しさは、まさに一流の職人芸といえるでしょう。中でも第9番の合唱の生々しさとオーケストラの壮麗さは抜群。シャッキリした表現がビシバシ決まる爽快な「英雄」、ローカルな味わいと繊細な表現が実に味わい深い「田園」もベストといえるほどの名演です。全体にムラのない出来映えで、演奏・録音のクオリティの高さという点でも強くオススメできるアルバムです。スリム・ボックスなので、クリックポストでの発送も可能です。

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