1-4. メンデルスゾーン（1809-1847）／交響曲第４番 イ長調「イタリア」Op.90
5-9. ショスタコーヴィチ(1906-1975)／ルドルフ・バルシャイ編曲／室内交響曲 Op.110a
ジャナンドレア・ノセダ（指揮）／カダケス管弦楽団
録音：2005年7月30日、スペイン、カダケス教会、ライヴ
TRITO【スペイン輸入盤】
話題の指揮者ノセダとスペインのカダケス管弦楽団によるライヴ録音。1988年にカタルーニャ地方の町カダケスに創設されたオーケストラ、カダケース管弦楽団は、首席指揮者として老練なマリナーを迎え、近年になってメキメキ実力を伸ばし、すでにいくつかの優れたディスクをリリースしています。ジャナンドレア・ノセダはミラノ生まれの指揮者で、師匠でもあるゲルギエフの信頼厚く、1997年にキーロフ歌劇場管弦楽団、 1999年にロッテルダム・フィルの首席客演指揮者およびキーロフ歌劇場フィルの首席指揮者に就任。キーロフ歌劇場管弦楽団とともに来日したり、最近ではＮＨＫ交響楽団を振って評判になりました。ＢＢＣフィルの首席指揮者に就任して以来、レコーディングも数多く、イギリスをはじめ世界中でノセダの評価が高まっています。
このアルバムでも、ノセダの丁寧かつ上品な指揮ぶりとカダケス管弦楽団の実力がよく伝わってきます。「イタリア」のフレッシュで明るい音色は、いかにもスペインの新興オーケストラらしく、バランス感覚の良いノセダによる緻密に磨き上げられたアンサンブルはなかなか見事。ショスタコーヴィチの「室内交響曲」は弦楽四重奏曲第８番をバルシャイが編曲したものということは、もはや説明の必要がないほど有名になってしまいましたが、ノセダの演奏は大変丁寧なので、原曲の弦楽四重奏に近いスリムな響きとシャープな表現を獲得しています。
