1-4. ウェーバー(1786-1826)/クラリネット五重奏曲 変ロ長調 Op.34
5-8. モーツァルト(1756-1791)/クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581
ディリク・シュルトハイス(クラリネット)、テロス・アンサンブル
アントニー・フリント、アンドレアス・バルゼン(ヴァイオリン)
ヨアヒム・クリスト(ヴィオラ)、ウェン=シン・ヤン(チェロ)
録音:1999年6月
5-8. モーツァルト(1756-1791)/クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581
ディリク・シュルトハイス(クラリネット)、テロス・アンサンブル
アントニー・フリント、アンドレアス・バルゼン(ヴァイオリン)
ヨアヒム・クリスト(ヴィオラ)、ウェン=シン・ヤン(チェロ)
録音:1999年6月
TELOS【ドイツ輸入盤】
ディリク・シュルトハイスは、1966年独生まれのクラリネット奏者。カールスルーエ音楽学校でヴォルガング・マイヤーに師事し、さらにバーゼル音楽院でハンス・ルドルフ・シュタルダーに、またデトモルド音楽大学でハンス・ディートリヒ・クラウスに師事しました。その後様々なコンクールで優秀な成績を収め、世界中でソリストとして活動をはじめ、現在はケルン放送交響楽団のクラリネット奏者を務めています。このアルバムでは、「テロス・アンサンブル」と名乗っている弦楽四重奏のメンバーが豪華で、全員がケルン放送交響楽団の首席たちで占められています。元コンサートマスターのアントニー・フリント、首席ヴィオラ奏者のアンドレアス・バルゼンとヨアヒム・クリスト、そしてチェロ奏者としても有名な台湾系のウェン=シン・ヤンという超一流プレイヤーのアンサンブルは、さすがに緊密でバランスが良く、スマートで颯爽としています。特にモーツァルトは、メンバーの親密な関係を表すような心のこもった温かい演奏で、クラリネットもあまりソリステックにならずに、あくまでアンサンブルの一員としてのバランスを保っています。しかし、ウェーバーの方は引き締まったクールな演奏で、古典派やロマン派という様式をほとんど感じさせません。あまりに綺麗に整ったアンサンブルと直裁的な表現のせいか、現代曲を聴いているようなモダンでヒンヤリした感覚は独特です。