マイケル・Ｓ・ホーウッド(1947-)：
１．パーカッショニークな小品第１番（打楽器六重奏とピアノ）
２．パーカッショニークな小品第３番（打楽器三重奏）
３．パーカッショニークな小品第４番（打楽器四重奏）
４．ダイナマイト（ピアノとシンバル）
５．あなたのドラムの影（バス・ドラム二重奏）
６．パーカッショニークな小品第５番（打楽器二重奏）
７．リトル・ボウ・ピース（打楽器九重奏）
８．数学（打楽器ソロ）
９．フラグメンツ（マリンバとヴィヴラフォン）
10．パーカッショニークな小品第６番「レクイエム」（打楽器四重奏）
トロント・パーカッション・アンサンブル 録音：1972-2008年
ALBANY【アメリカ輸入盤】
マイケル・Ｓ・ホーウッド(1947-)はバッファローに生まれ、ニューヨーク市立大学でルーカス・フォスらに学んだアメリカの中堅作曲家。アカデミックな様式からポピュラーな様式まで、ロマン派的語法から無調まで、堅固な構造から偶然性までのあらゆる技法を効果的に用いています。現在も活発に創作活動を行い、「国立公園組曲」や「遊園地組曲」、交響曲第１番などが入った管弦楽作品集のアルバムはヒット作となりました。
このアルバムは、ホーウッドの1960年代から最近作曲されたばかりの打楽器作品が全ての収められています。初期はヴァレーズ、ケージ(サード・コンストラクションなど)を思わせる実験的な作風であり、近作はコンピュータ音響の発想に近づいているように感じられます。ホーウッド自らも演奏に参加しており（「数学」は彼のソロ演奏）、古い作品についてはこの録音のために改訂を行うなど、打楽器作品への並々ならぬ意欲が窺えます。また全集なのに「パーカッショニークな小品第２番」が収録されていないのは、作曲者によって破棄されたからとのことです。
