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「アルベニス風に」~クリス・バックホルズ、トロンボーン・リサイタル

1. シチェドリン(1932-)/アルベニス風に Op.52(トロンボーンとピアノ編)
2-5. ビュッセル(1872-1973)/12のヴォカリーズ・エチュード・メロディークより第5~8番
6-8. ジャン・オーバン(1928-)/アリア、スケルツォと終曲
9-12. ヒンデミット(1895-1963)/アルト・ホルン・ソナタ イ短調
(トロンボーンとピアノ編)
13-18. レオン・ステッケ(1904-1942)/変奏曲 嬰ヘ短調 Op.24
19. ラヴェル(1875-1937)/ハバネラ形式による小品
(トロンボーンとピアノ編)
20. ガーデル・シモンズ(1878-1945)/ゴンドラの船頭

クリス・バックホルズ(トロンボーン)、ジーン・ボトキン(ピアノ)   発売:2011年

「アルベニス風に」~クリス・バックホルズ、トロンボーン・リサイタル

価格:

2,138円 (税込)

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ALBANY【アメリカ輸入盤】

バックホルズはクラシックとジャズの世界で活躍しているアメリカのトロンボーン奏者。トニー・ベネットやナタリー・コールと共演する一方、ピッツバーグ響、デトロイト響、ボストン・ポップス、シンシナティ・ポップスといった一流オーケストラとも度々共演しているベテランです。シルキーといっていいほど柔らかく甘い音色、朗々としたメロディの歌いまわしがバックホルズの魅力。「カルメン」組曲で一躍有名になったロシアの作曲家シチェドリンの「アルベニス風に」は、近年あちこちで取り上げられている大人気の作品で、もともとピアノ独奏曲ながらヴァイオリン用やトランペット用にも編曲されています。ここでは珍しいトロンボーンとピアノによる版を用いており、トロンボーンならではの柔らかく豊かな響きが大人の色気を感じさせます。同様にラヴェルの「ハバネラ形式による小品」も本来は歌曲ですが、専らヴァイオリンとピアノ版で親しまれており、チェロ用やフルート用、サクソフォン用など様々なバージョンでも演奏されています。バックホルズによるトロンボーン演奏はかなりハイレベルなもので、技術的に万全であるだけでなく、非常に音楽性が豊か。トロンボーンで演奏する必要性を感じてしまうほどに流暢に歌い、しっとりとしたスペイン情緒を表現しています。
さらにビュッセルやオーバン、ステッケ、シモンズといった珍しい作曲家たちのオリジナル作品が数多く含まれている点も注目です。パリ音楽院作曲科の名教師だったアンリ・ビュッセル(1872-1973)といえば、100歳以上の長寿を保ち、グノーやドビュッシー、マスネらと深く関わりましたが、ビュッセル自身の作品が演奏される機会はほとんどありません。「12のヴォカリーズ・エチュード・メロディーク」はロマンチックなメロディが極めて美しく、バックホルズの甘い音色との相性が抜群。4曲抜粋であることが惜しいほど素晴らしい演奏です。また、オーバンの「アリア、スケルツォと終曲」やステッケの「変奏曲 嬰ヘ短調」は技巧的な作品ながら、バックホルズはテクニックの存在すら感じさせないほど全く流暢に演奏をしています。特定のオーケストラや団体に所属せずにフリーで活動している奏者の中には、飛び抜けて巧い人がいますが、トロンボーンではこのバックホルズがその典型でしょう。オススメです。

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