1. ボザ/森の中 Op.40
2-7. グノー/6つのメロディ(ダニエル・ブルグ編)
8. フランセ/オクターヴのカノン
9. デュカス/ヴィラネル ヘ長調
10. プーランク/ホルンとピアノのためのエレジー「デニス・ブレインの追憶に」 FP.168
11. サン=サーンス/演奏会用小品 Op.94(ホルンとピアノ編)
12. マラン・マレ/5つの古いフランス舞曲より第5番「バスク」(ホルンとピアノ編)
バーナード・スカリー(ホルン)、ジョアン・ミネッティ(ピアノ) 録音:2011年、ミネアポリス
ALBANY【アメリカ輸入盤】
バーナード・スカリーは、カナディアン・ブラスのメンバーや、セント・ポール室内管弦楽団の首席奏者を務めた名手。その他にもシカゴ響やサン・フランシスコ響、ニューヨーク・フィルといった名門オーケストラの公演にも度々参加しています。このアルバムでは、ホルンにとって定番ともいえるフランス近代の名曲を自信たっぷりに演奏しています。強弱や音色、抑揚やテンポなどコントラストをハッキリとつけた表現は、きわめて多彩で鮮烈。ハリと艶のある音色も美しく、フォルテシモの力強さは圧巻です。ありきたりの演奏では単調に聞こえてしまいがちなボザやデュカスの作品も、生彩に富んだ表情で非常に面白く聴かせてくれます。グノーやプーランクの作品もしっとり柔らかく歌うだけでなく、スカリーは1フレーズごとに音楽的な表現を盛り込み、これまで聴いたことのないようなコクと深みのある演奏をしています。ちょっとショッキングなくらい大胆で凄い演奏が山盛りのアルバム。強力にオススメです。