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「減少する半径」~トロンボーンのための幻想曲集

1-3. ロベルト・シューマン(1810-1856)/幻想小曲集 Op.73(クリスティーナ・ダール& リック・スタウト編トロンボーン版)
4. シギスムント・ストヨフスキ(1869-1946)/幻想曲 Op.27
5-8. ロジェ・ブートリー(1932-)/ファンタジア
9. エリザベス・ローム(1945-)/トロンボーンのための幻想曲
10. ポール・クレストン(1906-1985)/幻想曲 Op.42
(クリスティーナ・ダール& リック・スタウト編ピアノ伴奏版)
11. カレブ・バーハンズ(1980-)/幻想曲

リック・スタウト(トロンボーン)、クリスティーナ・ダール(ピアノ)   録音:2011年6月

「減少する半径」~トロンボーンのための幻想曲集

価格:

2,016円 (税込)

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ALBANY【アメリカ輸入盤】

「幻想曲(ファンタジー)」と名づけられた作品ばかりを集めた一枚。「幻想曲」というジャンルはロマン派の隆盛とともにドイツや北欧で流行したスタイルです。ドイツ・ロマン派の大家シューマンが1849年に作曲した「幻想小曲集」は、クラリネットにとって重要なレパートリーとなっている名曲ですが、ヴァイオリンやチェロでも演奏可とされているため、コンサート・ピースとして幅広い人気を得ています。とはいえトロンボーンで演奏されることは非常に珍しく、ロマンチックでしっとり落ち着いたメロディーはとても親しみやすいものの、トロンボーンのやや暗めの太い音色はやはり独特で、音楽の奥底でほの暗い情熱が燃えさかっているようです。ジグムント・ストヨフスキ(1870-1946)は、ポーランド出身の作曲家・ピアニストですが、1905年にニューヨークに移住してからは、この都市を拠点に活動し、たくさんのアメリカ人の生徒を育て上げました。ストヨフスキの作品はこれまで演奏機会が少なかったものの、最近になって再評価が著しく、もともとチェロのための作品である「幻想曲」もトロンボーンのレパートリーとして定着しつつあります。
ロジェ・ブートリー(1932-)といえば、ギャルド・レピュブリケーヌ管弦楽団の首席指揮者を長年務めていたことで知られています。ブートリーは1954年に「ローマ大賞」を受賞したこともある優れた作曲家でもあり、パリ国立音楽院の教授も務めています。管楽器に熟達しているだけに、管楽器ための協奏曲がしばしば演奏されていますが、「トロンボーンのための幻想曲」はいかにもフランスの現代曲らしい辛口の晦渋な作品です。また、アメリカ作曲界の重鎮だったポール・クレストン(1906-1985)は、吹奏楽曲や管弦楽曲がよく取り上げられており、とりわけ「サクソフォーン・ソナタ」は名曲として知られています。「トロンボーンのための幻想曲」は、Op.32とOp.42の2曲が存在し、いずれもオーケストラ伴奏の協奏曲のスタイルをとっていますが、ここではOp.42のピアノ伴奏版が演奏されています。保守的な作風だったクレストンらしく格調高い抒情的な作品で、リズミックなピアノがとても格好いいのが特徴です。
ここで演奏しているリック(リチャード)・スタウトは、2000年から名門クリーヴランド管弦楽団のメンバーを務め、またソロ活動にも力を入れているアメリカの俊英トロンボーン奏者です。柔らかな音色と大らかな歌い回しが見事。

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