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ポール・ラムジー/コントラバスのための作品集

ポール・ラムジー(1937-):
1-7. クープランの主題によるディベルティメント・コンチェルタンテ
8. ハーメルンへの道

  ゲーリー・カー(コントラバス)、ロベルト・ベルンハルト(指揮)/ルイヴィル管弦楽団

9-15. サイレント・ムービー
16-23. エウセビウス再訪(シューマンの思い出)

  マーク・アリソン・モートン(コントラバス)、クリストファー・フィンケルマイアー(ピアノ)

発売:1997年

ポール・ラムジー/コントラバスのための作品集

価格:

2,016円 (税込)

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ポール・ラムジーは1937年生まれのアメリカの作曲家。ルイヴィル音楽学校を卒業後、ジュリアード音楽院でピアノを学び、さらにフロリダ大学でエルンスト・フォン・ドホナーニに作曲を学びました。ピアニストとしてニューヨーク・シティー・バレエで働いている間、ストラヴィンスキーの影響も受けたといわれています。ラムジーはオペラや合唱曲、室内楽曲など幅広く手掛けていますが、何といってもコントラバス作品でよく知られています。このアルバムはまさにラムジーの傑作集ともいえる4曲が収められており、前半の2曲は名手ゲイリー・カーが演奏しているという点でも注目です。
とりわけ現代のコントラバスの名曲といわれる「クープランの主題によるディベルティメントコンチェルタンテ」は、1965年にゲイリー・カーと小沢征爾指揮のシカゴ交響楽団によって初演された作品。冒頭のテーマはコントラバス独奏によって朗々と歌われ、続いて舟歌、マーチ、レチタティーボ、ワルツ、トッカータといった個性的な変奏曲が演奏されます。コントラバスのアルコやピチカートによる魅力的なソロとオーケストラによる美しくドラマチックな伴奏が交互に盛り込まれていて、非常に面白く聴くことができます。また、「ハーメルンへの道」は、プロコフィエフの「ピーターと狼」やサン=サーンスの「動物の謝肉祭」にも似たナレーション付きの子供向けの音楽劇です。やはりゲイリー・カーが1978年に初演を務め、このアルバムでもナレーター兼ソリストを務めています。分かり易く明るい音楽は、大変好評だったらしく、ブージー&ホークス社からは、コントラバスとピアノ版がリリースされ、次いでヴィオラとピアノ版、クラリネットとピアノ版が、さらに青少年のためのピアノ組曲として楽譜が出版されているほどです。
「サイレント・ムービー」と「エウセビウス再訪」もアメリカのコントラバス奏者にとって重要なレパートリーとなっている作品。これらは、ゲイリー・カーの演奏ではなく、そのアシスタントを務めているというマーク・アリソン・モートン(コロンバス交響楽団首席奏者)による演奏です。「エウセビウス再訪」は「シューマンの思い出に」というサブタイトルを持っているとおり、「謝肉祭」の第5曲や「ダヴィッド同盟舞曲集」に登場するエウセビウス(オイゼビウス)を主題にした作品。二重人格者であっともいわれるシューマンは、自分の弱く消極的な一面に、自ら「エウセビウス」と名前を付けたといわれています。ラムジーは冒頭にシューマン調の哀愁を帯びたテーマを持ってきつつも、やがて華やかでコントラバスの名技を披露する見事な音楽へと変貌していきます。いずれも優れた作品ばかりで、コントラバス・ファンにはぜひオススメしたいアルバムです。

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