ボリス・チャイコフスキー(1925-1996):
1~3.ピアノ・ソナタ第1番
4~6.ピアノ・ソナタ第2番
7~14.子供のための8つの小品
15~20.ペンタトニカ
21~27.自然旋法
28.ソナティナ
オルガ・ソロヴィエワ(ピアノ) 録音:2004年9月23日、10月22日
ALBANY【アメリカ輸入盤】
ボリス・チャイコフスキー(1925-1996)は、ショスタコーヴィチ、ミャスコフスキー、シェバリーンらに師事したロシアの作曲家。録音される機会は少なく、これまでディスクは数えるほどしか出ていません。しかし、近年再評価が一気に進んできているようです。そのボリス・チャイコフスキーのピアノ作品を集めたアルバムはこれが初めてのようで、しかも演奏も素晴らしいということで、ロシア音楽ファンばかりでなく、「レコード芸術」誌などでも話題になったアルバムです。
1944年、まだ10代だった「ソナタ第1番」には、師匠ショスタコーヴィチの影響が顕著。一方1993年の「ペンタトニカ」や「自然旋法」では、穏やかな表情の中に深みを見せる作風へと変貌しています。ボリス・チャイコフスキーの生涯をピアノ作品を通して俯瞰でき、さらに彼の音楽がいかに美しいものか、このアルバムからお分かりいただけることでしょう。