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「トランペットと吹奏楽のための音楽」

1. アンドレイ・ペトロフ(1930-)/トランペット協奏曲
2. モーツァルト(1756-1791)/歌劇「魔笛」から「復讐の心は地獄のように胸に燃え」
3. ラファエル・メンデス(1906-1981)/スケルツォ ニ短調
4. ラフマニノフ(1873-1943)/ヴォカリーズ
5. ミヒャエル・デイヴィス/トランペットと吹奏楽のための「エスカペイド」
6-8. ゴットフリート・ハインリヒ・シュテルツェル(1690-1749)/トランペット協奏曲 ニ長調
9-11. ヨハン・ネポムク・フンメル(1778-1837)/トランペット協奏曲 変ホ長調
12. ロパルツ(1864-1955)/アンダンテとアレグロ
13. アレクサンドル・アルチュニアン(1920-)/トランペットと木管のための狂詩曲


ジョン・ハグストロム(トランペット)、ドナルド・デロッシェ(指揮)/デポール・ウインド・アンサンブル

録音:2005年

「トランペットと吹奏楽のための音楽」

価格:

2,138円 (税込)

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ALBANY【アメリカ輸入盤】

トランペットと吹奏楽のための作品を集めたアルバムで、古典派のトランペット協奏曲から現代のオリジナル作品まで幅広く、しかもレアな作品がたくさん含まれています。何といっても注目なのは、アルバムの最初と最後を締めくくる旧ソ連の2人の作曲家ペトロフとアルチュニアンの作品でしょう。ペトロフはロシア出身ですが、いち早くジャズ音楽を取り入れて楽しく分かり易い音楽を書いたことで知られ、この「トランペット協奏曲」もロシアの作曲家とは思えないほど親しみやすくしかもかっこいい作品。一方のアルチュニアンはアルメニア出身の作曲家で、「トランペット協奏曲」ですでによく知られていますが、この「トランペットと木管のための狂詩曲」は珍しい録音でしょう。「トランペット協奏曲」と同様、ロマンチックな旋律がたいへん魅力的で、A・リードの「アルメニアンアン・ダンス」と同じモチーフが見え隠れするのも面白いところです。
その他オリジナル作品では、メキシコ系のトランペット奏者であったラファエル・メンデスの「スケルツォ」やワシントンのエア・フォース・バンドのアレンジャーをしているというミヒャエル・デイヴィスの「エスカペイド」は、いかにも吹奏楽らしい軽快で華やかなサウンドとソロの見せ場の多い面白い作品です。
古典派のトランペット協奏曲としては、よく知られているフンメルとちょっと珍しいシュテルツェルが取り上げられており、吹奏楽による伴奏も穏やかな響きを保っていて、それほど違和感のないアレンジと演奏に仕上がっています。木管の柔らかいタンギングのたまものでしょう。またフランス近代の隠れた名作曲家ロパルツの「アンダンテとアレグロ」が吹奏楽版にアレンジされて演奏されているのはちょっとした驚き。
ソロを吹いているハグストロムはシカゴで生まれ、カンザス州のウィチタ交響楽団主席トランペット奏者を務めた後、1996年シカゴ交響楽団の第4トランペット奏者、1年後第2奏者になったという実力者。現在はディポール大学のトランペット・スタジオを率いています。彼の安定したテクニックと艶やかな音は確かに一流の証。モーツァルトの歌劇「魔笛」からの「復讐の心は地獄のように胸に燃え」(夜の女王のアリア)を聴けば、その巧さがたちどころに分かっていただけるでしょう。トランペット・ファンだけでなく、ロシア音楽ファンにも注目していただきたいアルバムです。

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