1-12. グリーグ(1843-1907)/男声合唱のためのアルバム Op.30(*)
夕べに私は身を横たえ,子供の歌,美しいトレー,クヴォリンのハリング,
最大の愚か者,夕べに私は出かける,若いオーレ,ハリング,マリアの歌,
大きな白い群,ジプシーの若者,クヌートを見よ
13-15. ドヴォルザーク(1841-1904)/男声合唱とピアノのための「スロバキア民謡の花束から」Op.43 B.76(*/+)
悲しみ,不思議な水,木立の中の少女
16-20. ドヴォルザーク/リトアニア民謡の歌詞による5つの男声合唱曲 Op.27 B.87
陰口,ポメラニアの人々,愛の契り,いなくなった子羊,宴
Q VOX(男声四重唱)
ペトル・イリーチェク(テノール) トマーシュ・バドゥラ(テノール、バリトン)
トマーシュ・クレイチー(バリトン、アーティスティック・ディレクター)、アレシュ・プロハーツカ(バス)
トマーシュ・クラール(バリトン(*))
ヤルミラ・ムラジーコヴァー・チェシュコヴァー、ヘレナ・フィアロヴァー(ピアノ(+))
ルボミール・マートル(監修)
録音:2009年、チェコ放送ブルノ支局
ARCO DIVA【チェコ輸入盤】
日本のアマチュア男声合唱団のレパートリーにもなっている有名な楽曲を収めたアルバム。グリーグといえば「ペール・ギュント」や「ピアノ協奏曲」、また「抒情小曲集」などのピアノ作品でよく知られていますが、歌曲や合唱曲もたくさん残しています。「男声合唱のためのアルバム」は、リンデマンが収集したノルウェーの民謡と民族舞曲に触発されたグリーグが、ソロと4声部の男声合唱のための12の曲集として書き上げたものです。非常にバラエティーに富んだ楽しい作品であり、猫の物まねがユニークな「子供の歌」や酒飲みの様子を歌った「夕べに私が出かけた時」などはユーモラスで、歌詞が分からなくても面白さが伝わってきます。民族舞曲丸出しの音楽や宗教的な題材を用いた敬虔な音楽もあって、最後まで飽きさせずに楽しませてくれます。グリーグの合唱曲に親しむ良いきっかけになるのではないでしょうか。
ドヴォルザークの合唱曲も、ブラームスなどドイツの作曲家に比べると素朴な味わいが魅力で、その温かみのある美しい音楽は誰でも親しみやすいものです。とりわけ男声合唱曲は、アカペラの「5つの合唱曲(リトアニアの民俗歌)」や4手ピアノ伴奏つきの「スロヴァキア民謡の花束から」のも