1-3. エルマー・バーンスタイン(1922-2004)／ギター協奏曲
4-6. マルコム・アーノルド(1921-2006)／ギター協奏曲 Op.67
7-10. マイケル・ドアティ(1954-)／エレクトリック・ギターと管弦楽のための協奏曲「ギーズ・ベンド」（世界初録音）
トルステン・ドリュッカー（ギター）、ラスムス・バウマン（指揮）／WDRケルン放送交響楽団
録音：2010年9-12月
QUERSTAND【ドイツ輸入盤】
『十戒』、『荒野の七人』、『アラバマ物語』、『大脱走』などで知られる映画音楽の巨匠エルマー・バーンスタイン(1922-2004)の「ギター協奏曲」は、フィギュアスケートの安藤美姫さんがフリー演技で使用したこともあるだけに、抒情的なメロディと活き活きとしたリズムが特徴で、明るく快活な音楽が好きな人は必ず気に入っていただけるでしょう。イギリスの巨匠マルコム・アーノルド(1921-2006)もクラシックと映画音楽両方でよい仕事を残していますが、彼の「ギター協奏曲」はギターの愛らしさと愉悦と哀愁を見事に表現しており、数少ないこの分野の名曲です。ど派手が売りのネアカなアメリカの作曲家ドアティの新作であるエレキギターと管弦楽のための「ギーズ・ベンド」は、ロック、ブルースのメロディとリズムが炸裂します。いささか悪ノリの観もなきにしもあらずのエレクトリック・ギターと大管弦楽が火花を散らすゴキゲンな作品です。ギター協奏曲といえばロドリーゴの「アランフェス協奏曲」しかご存じない方には、このような魅力的なギター協奏曲もぜひ聴いていただきたいものです。
