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メル・ボニス/ピアノ四重奏曲集、チェロとピアノのための2つの小品

メル・ボニス(1858-1938):
1-4. ピアノ四重奏曲第1番 変ロ長調
5-8. ピアノ四重奏曲第2番 ニ長調
9-10. チェロとピアノのための2つの小品[瞑想曲/セレナード]

ロラン・マルタン(ピアノ)、ジャン=マリー・トロトゥロー(チェロ)
ゴルダン・ニコリッチ(ヴァイオリン)、ジャン=フィリップ・ヴァスール(ヴィオラ)

録音:2000年

メル・ボニス/ピアノ四重奏曲集、チェロとピアノのための2つの小品

価格:

2,444円 (税込)

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VOICE OF LYRICS【フランス輸入盤】

メル(メラニー)・ボニス(1858-1938)は、パリの慎ましい家庭に生まれ、12歳までピアノを独学した後に音楽学校に入り、セザール・フランクに才能を認められパリ音楽院で学んだ女性作曲家。しかし、そこで出会った恋人との結婚を両親に反対され、音楽院退学を余儀なくされた彼女は、25歳も年長の実業家の後妻に迎えられました。子育てに専念していた彼女は、約10年後にかつての恋人に再会し、彼の勧めにより作曲を再開するとともに、秘密の関係を続けました。その関係は後に破綻しましたが、作曲家としての彼女は、かなりの数の作品と名声を残しました。そのメル・ボニスは他の女性作曲家と同様に再評価の動きがが著しく、フルートの作品などは、最近頻繁に演奏されるようになってきました。しかし、彼女の室内楽のまとまった録音はたいへん珍しく、フランス音楽好きにはうれしいアルバムです。「ピアノ四重奏曲第1番」は叙情的な美しい作品で、才気煥発の溌剌した表現も随所に見られる傑作。かのサン=サーンスが「こんな作品を女性が書いたとは信じられない」と絶賛したといわれています。同じ第2番の方は、その25年後に書かれた晩年の作品で、より落ち着いたトーンでじっくり語りかけてくる音楽です。渋い味わいがグッと増したぶん表現もより大胆になっています。「チェロとピアノのための2つの小品」は、しみじみとした「瞑想曲」とフランスのシャンソンを思わせる軽やかでムーディな旋律の「セレナード」の対比が素敵です。
ピアノを演奏をしているのは作曲家でもあるロラン・マルタン。メル・ボニスやオンスローの復興運動を率先して進めている気骨のある人物で、超絶技巧のアルカンを弾きこなすほどの技巧派ピアニストでもあります。このアルバムで最も冴えているのはヴァイオリンのゴルダン・ニコリッチ。ニコリッチはオーヴェルニュ管弦楽団やローザンフ室内管弦楽団のコンサートマスターを務めていた名手で、現在はロンドン交響楽団のコンサートマスターをしています。チェロのジャン=マリー・トロトゥローはフランス出身ですが、フィンランド文化省の招聘でフィンランドへ赴きアルト・ノラスに師事し、その後オーヴェルニュ管弦楽団のチェリストとして活動しました。現在はソリストとして、また自らシベリウス・トリオという弦楽三重奏団を創設してリサイタルを行っています。

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